「横浜流星くんのボクシングシーン、迫力が凄すぎる…」
「あの体、どうやって作ったの?本当にプロボクサーみたい!」
2023年公開の映画『春に散る』で、若きボクサー・黒木翔吾(くろきしょうご)を演じた横浜流星さん。
本作は、沢木耕太郎の同名小説を原作とし、横浜流星さんと佐藤浩市さんのダブル主演で映画化されました。公開時には、そのリアルなボクシングシーンが高く評価されました。
スクリーンに映し出されたその肉体は、単なる「役作り」の域を超え、本物のアスリートそのものでした。
極真空手の世界王者という経歴を持つ彼ですが、ボクシングは全くの別物。
使う筋肉も、求められる動きも異なる中で、いかにしてあの完璧な「ボクサーボディ」を作り上げたのでしょうか?
その裏には、プロテスト合格という偉業を成し遂げるほどの、過酷なトレーニングと減量の日々がありました。
この記事では、映画『春に散る』における横浜流星さんの肉体改造の全貌を、インタビューでの発言やトレーニング内容から徹底解剖。
階級や技術的な進化を分析しながら、彼がどのようにして「本物のボクサー」へと変貌を遂げたのか、そのストイックすぎる役作りの秘密に迫ります。
これを読めば、映画の試合シーンがより一層熱く感じられるはずです。
この記事でわかること
- 「空手筋」と「ボクシング筋」の決定的な違いと進化
- 10kg増量から過酷な水抜きまで!リアルを追求した肉体改造
- C級プロテスト合格の裏にある「本物志向」の役作り
- プロも絶賛した「ハイブリッド打撃」の秘密
プロテスト合格!役作りの枠を超えた「本気」の挑戦

映画『春に散る』の役作りにおいて、最も注目すべき点は、横浜流星さんが実際に日本ボクシングコミッション(JBC)のC級プロテストに合格したことです。
日本ボクシングコミッション(JBC)の規定によると、プロテストの受験資格は「満16歳から満34歳まで」と定められており、筆記試験と実技試験(スパーリング)の両方に合格する必要があります。
これは、単に「ボクサーの役を演じる」だけでなく、「ボクサーとしてリングに立つ資格を得た」ことを意味します。
「痛みを知らなければ嘘になる」
なぜ、そこまでしてプロテストを受けたのでしょうか?
彼はインタビューで、その理由についてこう語っています。
「ボクサーの役をやる以上、ボクサーが見ている景色や、リングの上での痛み、苦しみを知らなければ、嘘の演技になってしまう」
プロテストの実技試験では、実際にヘッドギアをつけてスパーリング(実戦形式の練習)を行います。
殴られる痛み、息が上がる苦しさ、相手を倒そうとする闘争心。
これらを肌で感じることで、彼の目には演技を超えた「本物の光」が宿りました。
ちなみに、激しい運動によって生じる筋肉痛は、筋繊維の微細な損傷と修復過程で起こる炎症反応であるとされています(厚生労働省 e-ヘルスネット「レジスタンス運動」より)。
この「痛み」を乗り越える過程こそが、ボクサーとしての肉体と精神を作るのです。
映画の中で見せる鋭い眼光は、単なる演技力だけでなく、リングの上で戦った経験から生まれたものなのです。
佐藤浩市さんとの「師弟関係」
本作で共演した佐藤浩市さんとは、撮影を通じて本当の師弟のような関係を築いたそうです。
佐藤浩市さんもかつてボクシング経験があり、撮影の合間にはミット打ちの相手をしてくれることもあったとか。
大先輩からの指導を受けながら、役者としてもボクサーとしても成長していく姿は、劇中の黒木翔吾と仁一の関係そのものです。
【階級分析】佐藤浩市との対比で見る「ボクサーの遺伝子」
佐藤浩市さんもかつてボクサー役を演じた経験がありますが、今回の映画での師弟関係は、まさに世代を超えた「ボクサーの遺伝子」の継承と言えます。
劇中でのトレーニングシーン、特にミット打ちの音の違いなどに注目すると、現役ボクサーである翔吾(横浜流星)と、引退したトレーナーである仁一(佐藤浩市)の肉体的な対比が鮮やかに描かれています。
この二人の身体性の違いが、物語に深みを与えているのです。
10kg増量!?ボクサー体型を作るための食事とトレーニング

ボクサーといえば、減量による極限まで絞り込まれた肉体をイメージしますが、横浜流星さんの場合は、まず「増量」からスタートしました。
階級に合わせた肉体改造
彼が演じた黒木翔吾は、ウェルター級(66.68kg以下)という設定ではないかと推測されますが、撮影開始前の彼はもっと細身でした。
そのため、まずは筋肉量を増やして体を大きくする必要がありました。
【独自考察】ウェルター級の壁と筋肉量
ウェルター級は、世界的に見ても層が厚く、日本人離れしたフィジカルが必要とされる階級です。
撮影時の横浜流星さんの体格や、対戦相手のサイズ感から逆算すると、この階級で説得力を持たせるためには、相当なバルクアップ(筋肥大)が必要だったはずです。
彼はインタビューで「1ヶ月で10kg増やした」と語っており、その増量方法はまさにアスリート並み。
高タンパク・高カロリーな食事を1日5回以上に分けて摂取し、ハードなウェイトトレーニングを行うことで、脂肪ではなく筋肉で体重を増やしました。
その結果、胸板は厚くなり、肩幅も広がり、パンチ力のあるボクサーらしい体型へと変化しました。
撮影直前の「水抜き」で仕上げる
増量して筋肉をつけた後は、試合シーンに向けて体を絞る「減量」が待っています。
特に重要なのが、重要なシーンの撮影に合わせて行われる「水抜き」です。
これは、体内の水分を極限まで排出することで、皮膚を筋肉に張り付かせ、筋肉のカット(溝)を鮮明に見せるテクニック。
プロの指導のもと、撮影のタイミングに合わせて慎重に行われましたが、彼はこれを役作りの一環として実行しました。
「ドライアウト」が生む極限のリアリティ
単に痩せたのではなく、水分を抜いた「ドライアウト」状態の肉体は、血管が浮き出て、肌の質感がまるで紙のように薄く見えます。
スクリーンで見せた、あのバキバキに仕上がった肉体は、まさに極限の調整の結果です。

精神力を削るこの行為を役作りで実践した彼のプロ意識は、狂気的とも言えるほどです。
この過酷さを知ってから見る計量シーンは、単なる筋トレの成果発表ではなく、ドキュメンタリーのような緊迫感を持って迫ってくるはずです。
空手からボクシングへ!動きの修正と進化

極真空手の世界王者である彼にとって、格闘技の動き自体は得意分野です。
しかし、空手とボクシングでは、構えやパンチの打ち方が大きく異なります。
「空手の癖」を抜く難しさ
空手は「一撃必殺」の武道であり、重心を低く落として突きを放ちます。
一方、ボクシングは常にステップを踏み、リズミカルにパンチを繰り出す競技です。
横浜流星さんは、体に染み付いた「空手の癖」を抜くことに苦労したと語っています。
【技術比較】修正された“癖”と進化した“打撃論”
特に矯正が必要だったのは、「ガードの位置」や「足幅」の違いです。
空手特有の広い足幅や、低めのガードから、ボクシングのコンパクトな構えへと修正を重ねました。
トレーナーの指導のもと、重心移動やステップワークを徹底的に叩き込み、ボクサーとしての動きを体に覚え込ませたのです。
プロボクサーも絶賛した「パンチのキレ」
修正を重ねた結果、彼のパンチはプロボクサーも絶賛するほどのキレとスピードを手に入れました。
特に、空手で培った背筋(広背筋)の強さが、パンチの引きの速さに活かされています。
空手×ボクシングのハイブリッド打撃
完全にボクシングに染まるのではなく、空手の長所である「引きの速さ」や「回転力」を活かしたその打撃は、まさに「ハイブリッド」な強さを持っています。
打った瞬間に拳が戻ってくるスピードが速いため、隙がなく、次の攻撃へとスムーズに繋げることができるのです。
映画の試合シーンでは、スタントなしで彼自身が演じているカットがほとんどですが、そのスピード感と迫力は、本物の試合を見ているかのような錯覚を覚えるほどです。
格闘技経験者も唸るような、技術的な裏付けのあるアクションが、映画のリアリティを底上げしています。
まとめ:映画『春に散る』の肉体は「本物」の証

映画『春に散る』で見せた横浜流星さんの肉体は、単なるビジュアル作りではありませんでした。
それは、プロテスト合格という高いハードルを越え、ボクサーとしての痛みと喜びを知った彼だからこそ表現できた「本物」の証です。
横浜流星×映画『春に散る』 肉体改造の裏側まとめ
| まとめ項目 | 詳細内容 |
| ライセンス | C級プロテスト合格。筆記・実技(スパーリング)をクリア |
| 肉体変化 | 1ヶ月で10kg増量(バルクアップ)→水抜きで仕上げ |
| 技術修正 | 空手の癖を抜き、ボクシングのステップ・ガードを習得 |
| 打撃スタイル | 空手の背筋力×ボクシングの技術=ハイブリッド打撃 |
これらが凝縮された黒木翔吾というキャラクターは、間違いなく横浜流星さんの代表作の一つと言えるでしょう。
まだ映画を見ていない方はもちろん、すでに見た方も、ぜひ彼の「筋肉」と「動き」に注目して、もう一度作品を楽しんでみてください。
そこには、役者・横浜流星の魂が刻まれています。
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